過剰なコストカットに注意を払うことで、手痛い失敗を回避できます。

過剰なコストカットに注意

 

過剰なコストカットによる悪弊で後悔する男性

 

利益率のアップ、損益分岐点の低下を目的にコストカットするのは良いことですが、過剰なコストカットには注意が必要です。
利益や経費で現れる決算上の数字だけではなく、現場の業務負担やサービス品質への影響も考慮して、コスト削減に取り組む内容を見直しましょう。
過剰なコストカットによる失敗事例を見ながら、経費削減に取り組む際の注意点を紹介します。

 

質の低下

 

顧客へ直接の影響が出る設備消耗品のコストカットは慎重に行ってください。
サービス品質が低下していることを実感されると、今後の売上やネット上の口コミ・評判に悪影響が出ます。
特に職人系の仕事は、機材や消耗品代をケチることで施工不良のクレームが発生しやすいので注意しましょう。
コストカットは顧客満足度への影響とクレームリスクを考慮して検討するようにしてください。

 

従業員の負担増

 

コストカットをはじめ、ペーパーレス化など新しい取り組みをすると、慣れるまでは一時的に現場で働くスタッフの負担が増えます。

 

システムの変更やコストカットをする際は、従業員への負担を考慮して残業代の支払いをしっかり行うことが大切です。
経費を削減して人件費も変わらない状況であっても、社員のサービス残業や業務負担が増えている状況は危険です。

 

僅かなコストカットを目指した取り組みで、優秀なスタッフが退職して大きな損失が発生するケースもあります。
ベテランスタッフを失った際の生産性の悪化や、求人広告を出すコストを理解し、コストカットと同じくらい従業員の定着に向けた取り組みを重視しましょう。

 

このほか、従業員が移動する際の高速道路料金・特急電車の料金を削減することも慎重に検討してください。
もちろん、無駄なコストを使っている状況は正す必要がありますが、会社が儲かっているのにケチケチした対応をすると従業員のモチベーションが下がってしまいます。

 

ミスの多発

 

顧客へ提供するサービス品質や従業員の負担が変わらなくても、軽微なミスが増えてしまうと意味がありません。
よくある事例では、ペーパーレス化による電子承認にしたことで、紙の資料で提出する従来の形式よりチェックが甘くなることがあります。
業務内容を抜本的に変えた直後はミスが起こりやすくなるので、慣れるまでは従来以上に時間をかけてミスがないかチェックしましょう。

 

 

従業員の過剰反応

 

収益性アップや、長期的な従業員の収入アップ、事業拡大を視野に入れたコストカットでも、過剰に行うと従業員はネガティブに捉えることがあります

 

会社の経営が傾いているのではないか?
従業員の環境だけ下げて経営者だけ潤っている
社長が飲み歩くために従業員が身を削っている
この会社は従業員のことを大切にしていない

 

このような印象を持たれると、従業員のモチベーション低下によるサービス品質の低下退職者の増加ネット上に悪い口コミが広がるなど様々なリスクが発生します。
従業員の負担増や環境悪化に繋がるコストカットをする際は説明をしっかり行い、利益がアップした際には適度に従業員の待遇改善を検討してください。

 

きちんとした説明がないと、無駄を削減する軽い気持ちのコストカットをキッカケに、従業員が過剰に反応して大きな問題へ発展するケースが多いので注意しましょう。

 

ページの先頭へ戻る